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■長く、深く関われる看護がしたかった。 総合病院に勤務した後、出産を経てクリニックに勤務していました。でも、もっと長く患者様と関わる仕事がしたくなって。ちょうどそんな時期に、リハビリス井の森の募集を見つけて、応募しました。 看護師の仕事は、バイタル測定や注射・点滴などの処置、診察同席など。その点では、クリニックと同じです。ただ、クリニックの患者様が自ら治療を受けに行くのに対して、介護老人保健施設の利用者様にとっては、注射や点滴は「イヤなこと」なんです。だから無理強いはせず、少し時間を置くとか、利用者様が心を許している介護士に間に入ってもらうなど、抵抗感が減るよう、臨機応変に対応します。もちろん私自身も、顔を覚えて安心してもらえるよう努力しています。 ■利用者様にとっての「最良」を考えられる。 もう一つ、病院との違いは、体調を崩される方がいない平穏な日があること。そんなときは、食事や入浴の介助もします。私の働きかけ方一つで、認知症の方がしゃべったり笑ったりしてくださるなどの変化も。入所直後はご自宅との環境の違いに戸惑っていた方が、何度もお声がけするうちに、落ち着きを取り戻されたこともあります。 治療は病院に比べれば限られますが、利用者様にとって最良のケアを考えることに変わりはありません。胃ろうで栄養を摂っていた方が、ご本人やご家族の強い希望で口からの食事にトライして、少しだけれど食べられるようになったことも。人と長く深く関わりたかった私には、こうして生活すべてに関われることが、とても大きなやりがいです。